2020年09月01日

9章 Part114 ~虚構ではない災害~

レア「以前の地が、騒がしいな。――― このエネルギー・・・。イヤーな思い出が、胸を締め付ける。 呪いの圧迫だ。

エンライト「分かります。 ずっと、何者かに、見られていたのです。 ―― 私は、しろねこたちと 禅問答をした時に、大魔王はファラシーだ、と言いました。ですが、実際、自分自身の敵、闇にまで目を向けると、レア! あなたが戦ってきたように、敵は、具体的に、存在しうるのです。 疫病ひとつとっても、それは、人類を悩ませた、虚構ではない災害。 ―― 実質、悟りとは、難しい問題を はらんでいます。 その、強さに溺れる 慣れの果てによって、また、権力が暴走し、単なる病気や貧困だけでは ならなかった厄災、敵となるのです。」


緑の♡猫「それがあいつか…。イブルマ?」


大賢人「はぁ・・・<(_ _*)>」

しろねこ「けんちゃん、どうしたのー(・∀・)?」
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2020年09月02日

9章 Part115 ~大種![巨大人:ネク=ギグント]~

イブルマ「もう、すべての戦争です。 ――― 千年を超える、私たちの戦い。 元は 私も 生命だったように思います。 いつしか、私は、生あるものが老いること、そう、美しいものに 嫉妬するようになったのです。 ――― かつてより、大魔王さまは、私にとって都合のいい・・・いえいえ、分かってくれた存在。 ――― 私の 力の増大の 触媒として、古来から、黒魔術で 召喚できるような、そんな あなたは パートナー。 今でこそ、アマプティニヌスさまですが、昔は、シックで 名前などない魔王。 さあ、魔の鬼兵軍団、レアールを欲する 大魔王に誓って、長き時、幾度も攻め入り、天の世界にまで 空の影を とどろかせた、その力。 個体換算で100万の兵力よ。 あなたたちは、痛みを感じません。 生命とも 違うものです。 さあ、時は来たれり。 今、土となった、巨大人、ネク=ギグント大種の称号、今 その力、すべて解き放つのだ。」


数えきれない、気配が動く。

緑の♡猫「なんだろう・・・? この、心が、大峡谷のように 脈打つ圧迫風は…。」
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2020年09月03日

9章 Part116 ~心優しい〝人の国〟❀~

1000年以上前から、どこかの異世界には、鬼の兵と呼ばれる種族がいた。 彼らは、くび狩り部族とも 呼ばれていたが、それは昔の話である。 文明を持った彼らは、エルフのように、国を築き、平和に暮らしていた。


彼らは、ギグントと名付き、心優しい、弱者を守る国を つくっていった。


だがある時代、大魔王は、目を付けた。


そう。レアールがまだ、この、ギグント=ホモ=サピエンス と 出会っていない歴史で、先に大魔王が 手を付けたのだ。


彼らは、整った顔立ちをしており、角もない。
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2020年09月04日

9章 Part117 ~【イブルマ】の〝絶・業・(ネク=ダークサイド=トラップ)〟~

大魔王は、イブルマを使って、彼らの子どもを さらった。


正直で純粋な 彼ら ギグントは、ショックのあまり、大奮闘を起こした。


イブルマは、たった一人で、それを 跳ね返し、罠に はめたのだ。


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黒帝は、幾多の時代、多数の民族、国、人類に会っており、賞賛もされたが、ギグントとの出会いは、ハートのねこ♡たちの 知るであろう 歴史の中では 未だ、大魔王軍の方が 早かった。


心優しい彼らは、無念の眠りの中、空へと還った。
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2020年09月05日

9章 Part118 ~魂の同心円(ソウルフル=セントリック)が...まさかの〝ジェノサイド〟~

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と思われた中で、彼らは、変貌する。

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ネク=ギグント とは、イブルマが 勝手に付けた 命名である。

ドツボ=しろねこ、とか、そういう感じで、ギグントたちにとっては、さぞ無念であろう。


ふしぎな木「ごめんなさぁーーーい(-_-) ―― センスのない 敵人物 ばっかりで。」


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2020年09月06日

9章 Part119 ~甲低い声!鬼兵士軍団の正体...▼▼▼▼▼▼~

レアールを苦しめた、鬼の兵士軍団とは、亡者として活用した呪法と 元ギグントの肉体 そして 魔導工学研究の改造技術によって、つくられた、人造魔兵器だったのだ。


黒帝がどれだけ強くても、これだけの かけ合わせの中で、 イブルマは 高らかに甲低(かんびく)い声を挙げて 嘲笑した。


その後、孤高のレアールは、ヤミられてしまった。
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2020年09月07日

9章 Part120 ~極高のドラゴン✧✦幻となった一族✦✧~

ドラゴンが 一人で戦わねばならない理由は、やはり、その強さだろう。


誰かに悪用されない強さは、伝説の存在としても 余りある。


ギグントの一件も、人であると同時に、強かったことが、大魔王のお眼鏡に かなったと いうことだろう。


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ギグント自体は、ふつうの人の 倍くらいの身長であったようだが、改造を重ねられた挙句、半非実在の魔世界では、下手をすると、標準人の数十倍の大きさにも なった者が いるという。

現在、土になっている者たちも、通常人類の数倍くらいの大きさが標準である。


例外は、ハートのねこ♡たちが、鬼兄弟と呼んだ、赤と青の鬼の兵士である。

彼らだけは、標準サイズの、通常人の倍くらいの身長らしい。


何か、理由があるのだろうか??
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2020年09月08日

9章 Part121 ~黒情から混戦との古近史✦~

ネク=ギグントだけでなく、空の影でおなじみの、魔の工学技術の悪用により、亡者のエネルギー集積によって作り出された 数々の怪物たちが、レアールを 襲った。


彼らは、ひとつの目的に 動くように プログラムされている。

それは、レアールの魂に呪いをかける くさびをマークすることだった。


巨体であるレアは、それに 最終的には 気付かずに、空へと還ってしまう。


命として非実在になっても、大魔王召喚の要領で、邪竜召喚が可能となってしまってからでは、遅すぎたかもしれない、というところまで、運命は迫っていたのかもしれない。


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とは言え、イブルマは、ヌースを知らない。 ネク=ギグントに、魔のシャドー、そしてイブルマ自身も、レアールと 何度も闘いを仕掛けている。 しかし、十数年前では、すでに、環境草花が広がっていた。
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2020年09月09日

9章 Part122 ~不可視✦議!!・・嗚呼(Σ)その世在~

イブルマたちが、緑と雪の大陸に来るためには、とても膨大なエネルギーが 必要らしい。

そういう、位置関係、存在関係なのだろう。


割と非力な工学生命体にすることで、人間界側に送ることも可能なようだ。


ブリーズ関係者は、ヌースを知っていた。

イブルマたちは、さらに、特殊で異質な存在なのだろう。


それが今、魔の異世界において、動き出す。


おそらく、天空の大樹がある限り、極極稀な例外を除いて、二度と現世に来ることの無かった 存在の元凶に今、レアールたちが向かっているのだ。


そして、エンライトも、そこへと向かっている!
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2020年09月10日

9章 Part123 ~煉獄に..●..謎の!?..二ツ〝者〟✿✿~

ギグント=レッド「おれたちを 起こすとは…。 お前は イブルマ か。 あの時は、悪ふざけを。」

ギグント=ブルー「そうか。運命の時が来たのだな。 分身ではなく、あのねこたちが、この世界に来ているのか。――ドラゴンと共に。」

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緑の♡猫「さて。黒い気流を抜けてみると… 煉獄へと続くような底が見えない場所に、細い円柱状の柱が自然に3つほど立ち、その間に、橋のようなものが架かっている。 それも石らしい。」
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