2020年07月21日

9章 Part72 ~噂の地へ~

緑の開拓者マフィン「さて。 言い切れることは、すべて言ったし、手を貸すよ。 私は、地図を 夢の空間に保存している。 ここも まほうみちだからね。 ほら。 岩山から、北東に向かって歩き、草原エリアを北へと向かって、ここ要塞だ。 この地は、赤紫黒い 亜空間の海で囲まれた、行き止まりの周界の中に 浮かぶ島。 今は、12時のエリアにいるが、時計回りだと、大きな 毒の土地を 通らなければならない。 かつて、大魔王は、兵士を送り込んだという。 しかし、心優しき この世界の民たちは、争いを好まず、魔王の兵たちは、毒の地へと 姿を変えたのだ。 つまり、噂の地は、東に在る。 そこへ、道化師は 渡ろうとしているようだ。 どうやら、この地は 最近出現して くっきりと 形を とどめるように なったらしい。 藁の橋までかかって。」

しろねこ「反時計回りに、大陸を ぐるっと一周、噂の地へ 行けばいいのね。」
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2020年07月22日

9章 Part73 ~変幻自在の悪魔~

緑の開拓者マフィン「道化師は、何にでもなり、何にでも怖れを抱かない、トラブルの天才らしいのだ。 そして、大魔王を意識しないこの世界でも、大魔王に当たる 暗黒の者の使いだと 思われている。 実際、目撃情報が 後を絶たないというのだ・・・が。」

レア「やはりな。 足取りが つかめぬということか。」

エンライト「幻は、見せる。 しかし、その幻影は、早くて 誰も、正体を 捉える気にならない、変幻自在の 悪魔。 その声は、脅し、焦らせ、人をパニックにするという 代物なのです。そして――」

しろねこ「聴いた話だけどね。 声はするんだって。 非常にリアルにさ。 言うんだって。」

フヒヒヒヒーーーー!
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2020年07月23日

9章 Part74 ~私を信じてくれますか?~

僕たちは、いわずもがな、旅を始めていた。

大陸には、色とりどりの花が、咲いているようだったが、あまり きれいに見えない。 さらに、大概は、草原なのだ。 もし太陽があったら、或いは、ダイアが 光り輝いたら、毒の地は きっ と吹っ飛んでいくと思うよ。


そして、反時計回りに、6時のエリアまで来たんだ。


――――――――――――

緑の開拓者マフィン「ここで、皆さんに 言っておかなければならないことがあります。 僕は、北の要塞都市の市長ですが、皆に尊敬されています。 しかし、この途上にある3つの村は、私が、道化師であると 思っているようなのです。 皆、おとなしい人々ばかりですが、私は、すこし、不安なのです。――― どうかみなさん。 私を信じてくれますか?」
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2020年07月24日

9章 Part75 ~優者と十四~

一同「もちろんだ!」


優者マフィンのコトバは、皆に包み込まれ、マフィンの不安は 消えたと言います。

そして、3つの村では、困っていることをきき、皆で、村人たちを助け、混乱をおさめることが できたのでした。

そして、およそ、十四の夜が過ぎ、いよいよ、噂の地に たどり着いたのです。


――――――――――

緑の♡猫「この橋を渡れば、噂の地だ。」

レア「声を発し、恐れることを言い、ものを動かして、次はないぞと、数千の この大陸の人々を 恐怖に引っ掻き回した道化師は、いよいよか。」
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2020年07月25日

9章 Part76 ~I'm ...~

藁の橋は、まるで、レアールとダイアの荷重を 打ち消すかのように、立派に 揺れながら そびえます。 どこかで、この橋を渡った気がしたのは、マフィン以外の全員でした。


――――――――――――

緑の開拓者マフィン「ごめんなさい・・・。騙してしまって。 私が道化師の正体です!!」


その時、彼は、ドクロの姿へと、恐変貌したのです!!
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2020年07月26日

9章 Part77 ~道化師の姿~

ケッタケッタケッタケッタ・・・


怨霊が飛び交い、ウォウォウォウォウォ、という、甲高い 効果悪霊音がします。

彼は泣きながら、指を差しました。


すると・・・


猛スピードで、道化師の姿が、操り人形が、バーチャルホログラムのように、膨れ上がりました。


―――――

奴を操っていたのは、マフィンなのかっ!?



ふしぎな木「つづく(・∀・)」
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2020年07月27日

9章 Part78 ~二つ目の風邪~

けんちゃんは、マフィンを抱いていました。


大賢人「君の時は、いや、君たちの 時の名残りは、終わっていたんだ。 既に、僕たちは、ずっと空なのだから。」

――――――――


しろねこ「おかしいと思ったんだ。 見て。 茶色い土の大陸。 見渡す限り、何もない。」

レア「そうだな(笑) ―――いや、可笑しくもないか。」

エンライト「どうやら、この噂の地は、私たちが 一番最初に見た、シティとスノーの姿、その場所のようです。 私たちは、そこから一歩も動いていません。」

ポセイ統領「そして、皆を騙しておった、道化師は、最初から嘘の幻で、皆、僅かに 信じる心に 付け込まれて、二つ目の風邪に かかっておったということかっ!」


エンライト「それだけではありません!」
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2020年07月28日

9章 Part79 ~今ぞ誰は笑うか?~

大賢人「夢の世界とまほうみち。 私たちは、空鏡の世界を通った。 つまり、あらゆる次元が、私たちと共に あるということでもある。 この世界は、今、存在したかもしれない世界。 しかし、不覚にも、不確定。 私たちが現象的に体験したこと、私とマフィンの過去などは、全て本当だ。 だが、この時点で、マフィンが存在している世界で 私が会話したということ自体が、この世界とは別の世界の 再現だ。 つまり・・・」

緑の♡猫「何らかの意味で、マフィンは僕らと関わった。たぶん、今。 しかし、その今は、空の今としてであって、大魔王が仕掛けた、このファラシーのことではない。」


よって、概ね


一同「この世界のすべてが、嘘だったんだ!!!」
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2020年07月29日

9章 Part80 ~〝・いで〟~

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バチバチバチバチバチバチバチバチ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


大賢人「サイッコウの友、優者マフィンの名を、こんな形で 仲間に紹介させおって、大魔王…。」


バガガガガガガガ―――――――――


すべてが・・・崩れていく・・・・・。


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〝・・・・・・・・・・・いで〟
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2020年07月30日

9章 Part81 ~風の〝出口〟~

✱ーズ2「おいで!! みんな!!! さあ。 こっちだよ!!!」


緑の♡猫「助かる!!―――――――この手は!?」


風が、一同を包み込み、周りは、黒く、さらに黒くなって、すべてが、めまぐるしくなって、そして、すべてが暗くなります。

――――――――――――


そこに立っていたのは、ずっと、夢の世界で、ずっと田畑を耕し、市長たちと共に、深海の異世界に入った、あの、風人だったのです!!


ハートのねこ♡・しろねこ「ブリーズ君(゚Д゚)!????」


ふしぎな木「まぁ('◇')ゞ―――」
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