物語を語る前に、ごま世界のことを少し見ておこう。
昔、この大陸には国が無かった。
殆どの者は、確かにきままに平和に暮らしていた。
しかし、ある賢き者が言った。
〝真の平和とは、一体、気ままに暮らすことなのか?〟と。
2015年11月01日
4章 Part165 ~ごま世界の歴史①~
posted by ファンタジー✡とど at 22:40| 4章 💗「虹のアーチ編」
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2015年11月02日
4章 Part166 ~ごま世界の歴史②~
その後、人々は、勤勉に働くようになり、国ができた。
国の名は、マジカルスノー。
人々は、伝え、分かち合い、一緒に生きる喜びを知った。
ところが、喜びが大きくなることで
失ったものの邪の絆もまた大きくなったのだ。
国の名は、マジカルスノー。
人々は、伝え、分かち合い、一緒に生きる喜びを知った。
ところが、喜びが大きくなることで
失ったものの邪の絆もまた大きくなったのだ。
posted by ファンタジー✡とど at 22:05| 4章 💗「虹のアーチ編」
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2015年11月03日
4章 Part167 ~いみじくも~
国とは、隠さないこと。
隠れて行う政治は、必ず崩壊に行きつく。
崩壊させないためには、恥ずかしいことを隠れて行わないこと。
もし、皆がそのことを守れば、国は繁栄し続けるのだ。
だがしかし、自己憐憫に陥った集団は、隠れて何かをする喜びをひそかに見つけた
それを〝願いの魔法〟と、いみじくも呼んで。
秘匿は美徳となり、一部の権力者の甘みとなる〝支配の悦び〟を示していた。
隠れて行う政治は、必ず崩壊に行きつく。
崩壊させないためには、恥ずかしいことを隠れて行わないこと。
もし、皆がそのことを守れば、国は繁栄し続けるのだ。
だがしかし、自己憐憫に陥った集団は、隠れて何かをする喜びをひそかに見つけた
それを〝願いの魔法〟と、いみじくも呼んで。
秘匿は美徳となり、一部の権力者の甘みとなる〝支配の悦び〟を示していた。
posted by ファンタジー✡とど at 21:58| 4章 💗「虹のアーチ編」
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2015年11月04日
4章 Part168 ~呼び方こそどうであれ~
賢者は言った。
〝隠さずに、恐れずに、真実を分かち合うことこそが、苦しみを除く愛だ。支配があるというのなら、それは愛の中にしかない。みんなが隠さず、堕落しないように、喜びを根源にして正しく努力できる道、それこそを見つけ出そうとするとき、そこに、正しくないものを正しいものにしようとする〝支配〟がある。それは呼び方こそどうであれ、愛なのだ!〟
〝隠さずに、恐れずに、真実を分かち合うことこそが、苦しみを除く愛だ。支配があるというのなら、それは愛の中にしかない。みんなが隠さず、堕落しないように、喜びを根源にして正しく努力できる道、それこそを見つけ出そうとするとき、そこに、正しくないものを正しいものにしようとする〝支配〟がある。それは呼び方こそどうであれ、愛なのだ!〟
posted by ファンタジー✡とど at 22:22| 4章 💗「虹のアーチ編」
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2015年11月05日
4章 Part169 ~マジカルスノーの分裂~
やがて、マジカルスノーは、分裂した。
それを懸念して、実際、国がもう2つできた。
マジカルスノーの分裂とは、心の分裂であった。
魔法とは何なのか?
願いの力が増大すれば、光ではなく闇が増大するのではないのか?
闇が世界を飲み込むというのなら、魔法などない方がいいのではないのか?
魔法を肯定する陣営と、否定する陣営の間で、争いが起きた。
それを懸念して、実際、国がもう2つできた。
マジカルスノーの分裂とは、心の分裂であった。
魔法とは何なのか?
願いの力が増大すれば、光ではなく闇が増大するのではないのか?
闇が世界を飲み込むというのなら、魔法などない方がいいのではないのか?
魔法を肯定する陣営と、否定する陣営の間で、争いが起きた。
posted by ファンタジー✡とど at 22:28| 4章 💗「虹のアーチ編」
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2015年11月06日
4章 Part170 ~分かち合える~
否定派は、魔法に頼らず科学を発達させたが、同じことだった。
環境草花が放つ愛というエネルギーは
魔法と科学、願うことと願わないことの間に、境界線を引かなかったからだ。
それを神と呼んでも良かっただろう。
賢者は言った。
〝魔法などない。魔法とは心だ。科学もない。すべては、分かち合うことができる愛だ。冷静になって、隠し事をせず、恥ずかしいことも口惜しいことも、話すことができれば、この世に蔓延する不幸、犯罪は、消えてなくなるだろう〟
誰もそのことを根源的には分からなかった。
環境草花が放つ愛というエネルギーは
魔法と科学、願うことと願わないことの間に、境界線を引かなかったからだ。
それを神と呼んでも良かっただろう。
賢者は言った。
〝魔法などない。魔法とは心だ。科学もない。すべては、分かち合うことができる愛だ。冷静になって、隠し事をせず、恥ずかしいことも口惜しいことも、話すことができれば、この世に蔓延する不幸、犯罪は、消えてなくなるだろう〟
誰もそのことを根源的には分からなかった。
posted by ファンタジー✡とど at 19:25| 4章 💗「虹のアーチ編」
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2015年11月07日
4章 Part171 ~こじつけ~
恐れあうことをやめなかった人類は
ついに、あるものに手を出した。
その儀式はあまりにも現実を認識できなかった結果のものであり
皆が、自分の望むままの願いを体現し、兵器と化するものだった。
兵器が、戦うことが良いこと、すなわち愛だとする逆こじつけだった。
それが平和だとすがった。
ついに、あるものに手を出した。
その儀式はあまりにも現実を認識できなかった結果のものであり
皆が、自分の望むままの願いを体現し、兵器と化するものだった。
兵器が、戦うことが良いこと、すなわち愛だとする逆こじつけだった。
それが平和だとすがった。
posted by ファンタジー✡とど at 22:04| 4章 💗「虹のアーチ編」
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2015年11月08日
4章 Part172 ~繋がりを欠いた〝願い〟~
もう、魔法と非魔法という境界はなかった。
ただ、願いに溺れたいものの増大だ。
長い間続いたその帝国は
やがて、進歩とともに、生きる恐怖を魔法にゆだねた。
誰もが一番深く望む願いとは
賢者が言った 繋がり を無視しての願いだったので
一番浅い、自分すら滅ぼす願いの集合体となったのだ。
やり方を… 間違えていたのである。
ただ、願いに溺れたいものの増大だ。
長い間続いたその帝国は
やがて、進歩とともに、生きる恐怖を魔法にゆだねた。
誰もが一番深く望む願いとは
賢者が言った 繋がり を無視しての願いだったので
一番浅い、自分すら滅ぼす願いの集合体となったのだ。
やり方を… 間違えていたのである。
posted by ファンタジー✡とど at 21:48| 4章 💗「虹のアーチ編」
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2015年11月09日
4章 Part173 ~魔法研究会~
魔法などない。
正確には、魔法ですら、自我が作り出す幻想と切り離されてはいない。
本物の魔法と、自我の造り出した好き勝手な魔法の区別が
誰にもつかないところまで来ていたのだ。
長く、国は、彼らを〝魔法研究会〟の名誉メンバーとして
地位を与えて見守ってきた。
願いを持っているというだけで、自分本位に悪魔化するわけではないからだ。
正確には、魔法ですら、自我が作り出す幻想と切り離されてはいない。
本物の魔法と、自我の造り出した好き勝手な魔法の区別が
誰にもつかないところまで来ていたのだ。
長く、国は、彼らを〝魔法研究会〟の名誉メンバーとして
地位を与えて見守ってきた。
願いを持っているというだけで、自分本位に悪魔化するわけではないからだ。
posted by ファンタジー✡とど at 21:23| 4章 💗「虹のアーチ編」
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2015年11月10日
4章 Part174 ~悪魔召喚の技法~
ところが・・・。
少し前
とんでもない、悪魔を召喚する技法が、魔法研究会に伝わった。
そして、召喚されかけた、いや、実質召喚されたというべきだろう。
世界を滅ぼす魔の象徴。
大魔王アマプティニヌスが。
少し前
とんでもない、悪魔を召喚する技法が、魔法研究会に伝わった。
そして、召喚されかけた、いや、実質召喚されたというべきだろう。
世界を滅ぼす魔の象徴。
大魔王アマプティニヌスが。
posted by ファンタジー✡とど at 21:55| 4章 💗「虹のアーチ編」
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