2014年12月11日

3章 Part54 ~隔てぬ力~

名もなき猫「さて・・・ と。願ってくれる? 今は木も含めて、3人だけど」

ふしぎな木「いえいえ・・・。この世界では、数なんて概念で、存在を考えてはいけませんよ。」

名もなき猫「よし! じゃあ、みんなでつながって、願おう! きっと、どこかで何かを隔てず繋がっている、その不思議な… いいや、愛っていう、すてきな力に、身を任せて…。」

光る翼が… 光が、カモメに吸い込まれて!??

ひゅふゆゅゅゅぐんーーー!

カモメさんは、ワープした。
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2014年12月12日

3章 Part55 ~白霧がかった謎の国~

カモメの郵便屋さん「ボークはじくうを超えカモメ―――♪」

謎の錬金師「君は、僕たちと戦うものかな?」

謎の妖術師「いんや。きっと、セラピー受けに来たのでは?」

カモメの郵便屋さん「ねこさんから、手紙を預かってるんだ。くまさんと畑作さんを切っている、壁を壊してほしいんだよ。」

謎の祈祷師「僕らの国には、そうそうよそ者が入ってこれる、ほどよい橋なんてないのにね。」

ネーミングが安易かな(笑)(笑)

謎の祈祷師「僕はわき役だから――」

これにて失礼??

謎の錬金師「私は、確かに、セラピストだ。」
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2014年12月13日

3章 Part56 ~夢見の里の魔導士~

謎の錬金師「私は、というか、この国は、いわゆる君たちの言う〝普通に実在する〟国、なのだよ。正確には違うが、私たちは、夢見の里と呼ばれる、精神中心に暮らすことのできる、特殊な結界霧の里で暮らす、絶滅危惧種の、民だよ。」

謎の妖術師「そう。いわゆる〝魔導士〟さ♪」

名もなき猫「確か… 僕のいた世界にも、そういったものがあった気がする。ずいぶん冷たい思いをしたような…」

なんだっけな?

謎の錬金師「私たちは、ひっそりと静かに暮らしています。皆、お年であり、我々は、この世界から、新たな世界に行くつもりなのです。」

名もなき猫「そんなことできるの?」
posted by ファンタジー✡とど at 20:53| 3章 💛「夢の世界編」 | 更新情報をチェックする

2014年12月14日

3章 Part57 ~遥かなる世界の香り~

ふしぎな木「それは・・・。ただ、この世界には、秘密があります。」

名もなき猫「ひみつ??」

ふしぎな木「まるで、無数の層から重なった、鏡のような迷宮を抜けると、到達する世界があるというのです。」

きっと、万能の書と呼応してるんだろうね(^^)/

謎の妖術師「そう。私たちは、その世界の番人」

謎の錬金師「になりたかったんだけどね。」

謎の妖術師「実は、私たちの世界は、枯れてしまったのです。」

ふしぎな木「そういえば・・・ なんか懐かしくもあるような…。」

どこかで会いましたか?
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2014年12月15日

3章 Part58 ~魔導なマンダラ法~

名もなき猫「って、なんで話せてるの??」

謎の錬金師「僕らはかつて、魔導で世界を支配しようとしていました。」

ふしぎな木「どこででもよく聴く話ですね。」

謎の妖術師「私たちが到達した、最高の真理… それは」

謎の錬金師「いわゆる〝マンダラ法〟」

謎の妖術師「未来を予測する力、です。」

ふしぎな木「確かに…。私たちには、繋がりがあり、ある種、何か、関係があるようです。」

謎の妖術師「私たちは、人の… 未知なる可能性に目を向けました。」

謎の錬金師「それこそ、我々の最大の悲願! 予知の夢見の開発!!」
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2014年12月16日

3章 Part59 ~魔導法と闇~

ふしぎな木「私も、予感となって、よく表れています。」

謎の錬金師「ねこさん。あなたは、魔導法が導き出した、答えなのかもしれません。」

名もなき猫「えっ?」

なんで僕!?

謎の妖術師「実は、われわれは、魔導法を使い、人の脳から、そして精神から、様々な情報を絞り出そうとしたのです・・・ が」

謎の錬金師「そこには大きな落とし穴がありました。」

謎の妖術師「我々が起こしていたのは、光ではない…。闇だった。」

ふしぎな木「比較的有名な話です。この世界に来るもの、皆、心の傷を抱えていると言います。そして、口々に叫ぶのです。〝魔王〟と。」
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2014年12月17日

3章 Part60 ~そっと託した希望~

魔王…。決して、その響きに、何もなかったとは言えないけれど。

謎の錬金師「予知の夢見の扉は、我々の欲望が、何らかの形で、魔の世界と交信することを助長、奨励してしまいました。」

謎の妖術師「誰しも、心に弱みがあるものです。」

謎の錬金師「未来を知りたい…。それ程、自己本位な欲が、果たしてあるものでしょうか?」

ふしぎな木「そうですね。未来を知るには、それだけ多くの精神エネルギーと、知りたくもない無数の真実を知ってしまうことでしょう。」

謎の妖術師「結局、我々は、この歴史に終止符を打とうとしたのです。」

ふしぎな木「謎の世界…。悪しき? 何者かの意志が、確かに未来を閉ざそうとしている気がします。私は、そう・・・」

わたしは、あなたにみつけてもらいたかったのです。

ハートのねこ♡さん・・・。
posted by ファンタジー✡とど at 20:42| 3章 💛「夢の世界編」 | 更新情報をチェックする

2014年12月18日

3章 Part61 ~人だけどベクトルエネルギー~

名もなき猫「ね? こうなったら、焼肉パーティーしたいね!!」

謎の妖術師「ああ! そうでした。我々の魔導法は、料理に使えるように、改良したのです。」

謎の錬金師「よく分かっていますねぇ…。」

謎の妖術師「私たちの寿命は、その、いわゆる精神エネルギーの操作で確かに伸びつつありましたが・・・。」

謎の錬金師「確かに、永く生きれば生きるほど、悪しき存在に、身も心も喰われる気がします。」

ふしぎな木「私は、あなたたちの、そんな砦になってあげたかった。」

名もなき猫「僕らは人間じゃない。存在論的に、僕らのいる世界以外に、ここと、どこかがあるってこと。」

ふしぎな木「3つの世界…。」

謎の錬金師「我々が、その謎を解き明かそうとするには、余りに世界が高齢すぎました。」

ふしぎな木「でもね。世界とは、人が作るものなのですよ。」

名もなき猫「創発…。」

皆「え?」
posted by ファンタジー✡とど at 20:15| 3章 💛「夢の世界編」 | 更新情報をチェックする

2014年12月19日

3章 Part62 ~羅針盤は目に見える多世界にあらず~

名もなき猫「確か… ブタねこ博士が言ってたよね。」

ん? 誰?

時折普通にでてくるんだけど…

そもそも、認識している僕は、僕じゃないみたいだ…。

ふしぎな木「創発…。そうですね。世界は、前に進んでいくのです。」

謎の錬金師「もう、我々の世界に人が生きていく余地がないのだけれど、この世界を見て、そして、もし、我々の世界に、まだ人が生きていたら…」

彼らは、もう少し語った…。

けど、元々人が少数、生き物少数の、何ともわからない、ふしぎな世界で―――

おとぎ話?

君たちは、ねぇ…
posted by ファンタジー✡とど at 22:41| 3章 💛「夢の世界編」 | 更新情報をチェックする

2014年12月20日

3章 Part63 ~ココロは無境界~

ふしぎな木「色々、厄介ですね!」

名もなき猫「でも、彼らが、何もできないとは思わないよ。」

謎の錬金師「私たちの世界を、あなたは、まだ知らなくていい。全くの異世界… そう言っていいのですから。」

謎の妖術師「あなたにはあなたの帰るところがあるはず。人は… 互いを分かり合うために、本来、複雑な手順を求めてはいけません。我々の世界は、確かに終わりを迎えましたが、それは、決して、あなたが触れる必要のないものです。それがきっと、私たちが一緒になって過ごせる根拠なのですよ。」
posted by ファンタジー✡とど at 21:35| 3章 💛「夢の世界編」 | 更新情報をチェックする