2014年10月28日

3章 Part10 ~うたかたの名と さざなみの記憶~

ふしぎな木「ここを訪れる者は、みな探究者。きっと、誰もが旅人なのです。」

名もなき猫「じゃあ、僕は、その一人にすぎないんだ。」

ふしぎな木「でも、そのひとりひとりがかけがえない…。それは、揺るがぬ事実ですよ?」

名もなき猫「じゃあ、僕は、ますます名前を見つけなければならないね。」

ふしぎな木「そう、ここには、雲と、空と、風と、夢があります。誰もが、心軽くしていられますが、皆、記憶を失っているのです。」

名もなき猫「謎だね。それでも、僕らはこうやって実在し、記憶を通じて語っている。」

ふしぎな木「でも、長期的な記憶は、うたかた。それは、一抹のさざなみ。」

名もなき猫「きっと、強いのだろうね。この世界を探求して、自分が分かった人は。」
posted by ファンタジー✡とど at 23:20| ♡の縞猫 3章「夢の世界編」 | 更新情報をチェックする